COLUMN コラム
Soraie一級建築士コラム
小野 貴士
一級建築士
性能編①家じゅうを快適にするたった2つの事とは
2023.10.12
Soraieの目指す家づくりは
「性能」にこだわり、「使いやすさ」にこだわり、「デザイン」にこだわり、「安心」にこだわり、そしてそれを全て高いレベルで「価格」にこだわる。
当たり前のお話ですが、自分が明日家を建てるなら、きっとすべてにこだわり納得したレベルで、そして納得できる価値・価格で家づくりをするだろうと考えるからです。
なのでSoraieはその「5つのポイント」にこだわって、どうやったらそれが実現できるか、日々考えて家づくりを進めています。
家づくりはバランスよく全部こだわろう!!
Soraieの目指す家づくりは360℃全部こだわる家づくり。
といっても、何もかもこだわって最高級な家づくりを目指す訳ではありません。
Soraieは家じゅうの温度差が少なく、エネルギーがなるべく少ない家を目指しています。もちろんそのために高気密・高断熱であることは当然であると考えています。
ただもう一方では、高気密・高断熱は魔法のようなものではなく、あくまでも家を快適にするための一つの要素でしかないとも考えています。
「寒いのが苦手なので(夏暑い)のが苦手なので、性能が良い(高気密・高断熱)の家にしたいと思っています。」
とお越しになられるお客様がたくさんいらっしゃいます。
もちろん、「ぜひ高気密・高断熱にしましょう!」とお答えしますが、
「ですが、それだけでは思ったより寒かったり、暑かったりするかもしれないので、もう一歩進めて考えていきましょう!」
とお話をさせて頂いています。
どうやって?
答えを聞けば簡単です。
「ざっくり言えば、たった2つの事ですよ。」とお話しています。
Soraieの「性能」にこだわる
性能のその前に。家じゅうを快適にするたった2つのこと
1.その家に必要なエネルギーを小さくすること
当たり前じゃん!とほとんどの方の声が聞こえてきそうです。。。
こんな簡単な事ですが、それをどうやって実現するのかを、日本の家(特に温暖地)は考える事が少ないので、その簡単な事が実現できていないのです。
その家に必要なエネルギーを小さくするとは、断熱を高め・気密を高めエネルギーの損失を減らして、夏は太陽の暑いエネルギーが入らないように、冬は暖かいエネルギーで助けてもらうように、そして換気でのエネルギーロスと空調の使い方を検討して、そのお家をコントロールする。
こう書くと少し難しくなってきますが、「断熱」「気密」「換気」「パッシブエネルギー」を考えるだけの事です。断熱や気密を良くすれば、必要なエネルギーが小さくなるので、快適にしたい=高気密・高断熱はあっています。
では、もう一歩進めて、思ったより暖かくない・涼しくないを無くすためのものとは。
2.エネルギーをすみずみまで届けること
これもお話した時の、また当たり前の事言ったな。感はすごいです。
確かに当たり前のお話です。幾らエネルギーが逃げなくなっても、肝心のエネルギーがその空間に無ければ、温かくも涼しくもできないからです。
ですが、これを考えずに家づくりをしてしまうので、高気密・高断熱にしたら暖かいと言われたのに寒い。涼しくない(こちらは日射コントロールが悪い可能性もあります。)家が出来てしまうのです。
しかも家には、壁があり天井があり、ドアが有り、物理的にエネルギーを止めやすいものですので、当たり前だけど、いざ実行しようと思うと難しいものでもあります。
断熱のレベルや1種・3種は地域や使い方で考えましょう。ですが、どのようにエネルギーを隅々まで運ぶかは考えないと、もったいないですよ。とお話しています。
家じゅうを快適にするたった2つの事。
「その家に必要なエネルギーを小さくすること」
「エネルギーをすみずみまで届けること」
当たり前だけど、意外と難しいものでもあります。
それぞれをどうやって、をSoraieはこだわっています。
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