COLUMN コラム
Soraie一級建築士コラム
小野 貴士
一級建築士
電気代と太陽光発電と床暖房を検証
2020.01.6
空間デザイン住宅Soraieは、岡山市を中心に本当に高性能な住宅を手の届く価格でお届けする事を目標に、
「ワンランク上の高性能 x 自由発想の空間デザイン」をコンセプトに家づくりを進めています。
高性能ながらまだ価格が上がりにくいゾーンの商品や仕様を最大限利用しフランチャイズや高コストな物を極力省いて、
子育て世代でも手の届く高性能住宅の実現を目指しています。
以前弊社で建築頂いたお施主様にHEMSデータを頂戴しましたので分析してみました!
こちらのお施主様も中区中井コンセプトハウスと同じく1Fに温水式床暖房を全面敷設しています。
ご見学頂く方の多くに毎月の電気代の事も尋ねらる事も多いのでご参考に。
こちらは少し大きめお家で47坪の床面積に太陽光発電6.16kwを備えたゼロエネ住宅です。
床暖房は1F全面に、使い方は冬はほとんど付けっぱなしとの事です。
もちろん住宅性能もSoraieの目指す高気密・高断熱な住まいになっています。
総電気代の部分が、この家の全ての電気代。やはり冬は電気代が大きくなっています。
どの家も冬は大きくなるので、床暖房部分の推測の為に37坪の床暖房の無い別世帯と比較しました。
このデータから読み解ける事をいくつか。
〇1F床暖房全面敷設でも1年間の「総発電量」の方が「総消費量」よりも大きくなっている。(ゼロエネの実証)
〇太陽光発電はシミュレーションより発電量が大きく、期待回収年数は7.5年ほどになっている(太陽光発電の経済効果)
〇床暖房のランニングコストは、エアコンのお家と比べて約5000円~6000円ほどはコストが余計に掛かる(床暖房の電気代)
お家の省エネ性や太陽光発電の効果はもちろんですが、床暖房のデメリット(コスト増・将来メンテナンス)を床暖房のメリット(輻射暖房で乾燥しにくく、家中ほんのり暖かい)をどう考えるかですね。
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