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家づくりの知識
2023.01.20

耐震等級とは?等級の違いや調べ方などの基礎知識

耐震等級とは?等級の違いや調べ方などの基礎知識

 

新築を建てようと考えたことのある人なら、「耐震等級」という言葉をきいたことがあるのではないでしょうか。

 

耐震等級は等級によって、地震など自然災害にどれだけ耐えうるのかを測定するうえで、非常に重要な判断基準です。

 

そこで今回は、それぞれの等級の違いや調べ方について詳しく解説していきます。「自分の家はどうなの?」「これから家を建てる上での参考にしたい」と気になる方はぜひチェックにしてみてください。

 

耐震等級とは

耐震等級とは簡単にいうと、住宅の耐震性能を示す指標のことを示します。つまり、その住宅がどれだけ地震に対して強いかどうかということです。

 

2000年に国が定めた住宅性能表示制度において耐震等級は3つのランクに分けられており、耐震等級の数字が大きいほど耐震性能が高いことを表しています。耐震等級の目安を出すことで、専門知識がない一般の方にとっても気軽に見分けることが可能です。

 

耐震等級の区分

耐震等級は3つに分けられていますが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか?ここでは、耐震等級1から3について、それぞれの目安や基準について解説していきます。

 

耐震等級1

耐震等級1は建築基準法に基づき、新耐震基準と同等の強さの耐震性を持つ建造物だということを示します。もう少し具体的にいうと、きわめてまれに発生する大地震(震度5強程度の地震)であっても、崩壊しない程度であることを示します。

 

ちなみに国内では、1981年6月以降に建てられた建造物は、この耐震等級1を満たしていることが必須です。一見、耐震等級1であれば問題ないのではと思う方も多いでしょう。震度5以上など大きな地震があった際だと、必ずしもすべてを防げるわけではありません。

 

耐震等級2

耐震等級2とは、耐震等級1の1,25倍の耐久性があることを保証するものです。耐震等級1は一般的な家などがこの基準を満たす必要がありますが、耐震等級2に関しては学校や病院といったいわゆる緊急時の避難所として使われる建物に義務付けられています。

 

また一般の住宅で耐震等級2があれば、「長期優良住宅」として選ばれ、各種税金で優遇を受けられるといったメリットもあります。耐震等級2の耐久性は震度6強~7の地震でも全壊することはほとんどなく、少しの修繕で済む点がメリットです。

 

耐震等級3

耐震等級3は耐震等級1で想定される地震において、1,5倍の地震が発生した場合でも都会・崩壊しない建物のことを指します。たとえば、消防署や警察署のような、災害時にいちはやく復興や救護活動の拠点となる施設に求められる基準です。

 

耐震等級3に関しては、現在住宅性能表示制度において最も高いランクであり、審査もかなり厳しいチェックが行われます。

 

耐震等級の調べ方

耐震等級の基準について述べてきましたが、耐震等級は具体的にどのように調べているのでしょうか。ここでは、耐震等級の調べ方について解説していきます。

 

住宅性能評価書

耐震等級を調べる方法には、住宅性能評価書を見るというものが挙げられます。住宅性能評価書とは、住宅が持っている性能を国土交通大臣に登録した第三者評価機関が全国共通ルールのもと、住宅の性能を公平な立場で評価し、その結果を表示した書類のことです。

 

住宅性能評価書にはおよそ10分野の性能表示項目(等級や数値など)があり、対象の住宅がいかに安全性に長けているのかを判断しています。

 

ただし、住宅性能表示制度はあくまで任意なので、すべての住宅や建物にこの住宅性能評価書がついているわけではありません。もし住宅性能評価書を取得していないのであれば、申請してみましょう。

 

「住宅性能評価書」には2種類あります。

設計時の図面から評価結果をまとめた「設計住宅性能評価書」と施工中・竣工時に数回に渡る現場検査と検査結果からまとめた「建設住宅性能評価書」の2種類があります。

 

耐震診断

耐震性は耐震診断を受けることでも調べることができます。耐震診断とはおもに、家の構造的な強度を調査することによって、想定される耐震性や地震が起きたときのシミュレーションができるものです。

 

耐震診断を調べるには、専門機関に相談する方法のほか、アパートやマンションなどであれば大家さんや管理会社に聞けばわかるケースもあります。

 

耐震診断の費用の相場としては、木造戸建ての場合は10~20万円、マンションの場合は1,000~2,500円/㎡が目安となっています。

 

注文住宅の耐震等級は施主で決められる

注文住宅を建てる時、住宅の耐震等級を施主が決めることができます。

 

建売住宅の場合、住宅性能表示制度は評価書の取得を義務付けるものではないため、

評価を受けていない建物もあり、耐震等級がわからないケースがあります。

注文住宅を建てる場合は、耐震等級を施主が決めることができるため、

希望の耐震等級で長く安心して住みたい方は、注文住宅を建てることをおすすめします。

 

ただし、耐震等級を高めることで建築コストも大きくなる点にはご注意ください。

費用面も考慮して、耐震等級を高めるかどうか検討すると良いでしょう。

 

まとめ

今回は耐震等級について、それぞれの等級の違いや調べ方、注文住宅の耐震等級についてご紹介してきました。耐震等級は地震が起きた際に、どれだけ耐えうるかどうかの強度を分類したものです。

 

とくに日本では、地震の発生率がほかの国と比べて高い傾向にあるためで、これから家探しをする方は今回ご紹介したこの耐震等級をチェックしておくことをおすすめします。

 

また耐震等級以外にも、耐震性の高い工法を選んだり地盤の強い土地の上に建てたりすることもひとつです。家族や費用などと合わせて、ぜひ考えてみてください。

 

ソライエでは、全棟耐震等級3の「認定」長期優良住宅を徹底しています。

長期優良住宅の「仕様」ではなく、全棟標準で第三者機関による厳密な審査を実施しています。

住んだその日から快適で、安心できる家づくりを目指しています。

 

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