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家づくりの知識
2022.12.22

「高気密高断熱住宅」の魅力を7点ピックアップ!デメリットもあわせて紹介!

「高気密高断熱住宅」の魅力を7点ピックアップ!デメリットもあわせて紹介!

注文住宅の購入を検討している方であれば「高気密高断熱住宅」という言葉を聞く機会は多いのではないでしょうか。

 

高気密高断熱な家は省エネに優れ、光熱費の削減にもつながります。しかし、高気密高断熱の家の魅力は、光熱費を削減できるだけではありません。

 

この記事では、高気密高断熱住宅の7つの魅力を解説します。

 

高気密高断熱住宅に住むメリットのほか、デメリットやその対策方法についても解説しているので、マイホームを購入予定の方は、ぜひ参考にしてください。

「高気密高断熱住宅」とはどんな住宅?

高気密高断熱住宅とは、名前の通り気密性と断熱性に優れた住宅のことです。耐震性や耐久性も兼ね備え「高性能住宅」と呼ばれることもあります。では、高気密・高断熱とは何を指すのでしょうか?

 

「高気密」とは、気密性の高さを表す言葉です。どれだけ優れた職人が手がけた住宅でも、使用する建材や建て方によっては多少の隙間が生じてしまうものです。そこで気密テープによる補修や、寸法に誤差のない建材を使用することで、空気が入り込む隙間の少ない住宅に仕上げられます。

 

過去の日本建築は風通しをよくすることを前提に建てられましたが、現代の住宅はエアコンの使用を前提にしているため、どれだけ隙間をなくして密閉できるかがポイントです。冷暖房でどれだけ室温を調整しても、隙間から外の空気と入れ替わってしまいます。

 

気密性が低いとエアコンの効きが悪くなる、結露が発生しやすくなる、防音性能が下がる、家が傷みやすくなるなどのデメリットがあるため、可能な限り気密性は高めた方が快適な暮らしを実現できます。

 

一方「高断熱」とは、断熱性の高さを表す言葉です。熱は温度の高い方から低い方へ移動する性質があります。冷房をつけた部屋に暑い空気が移動しようとする力が働き、冬場は暖房で暖めた空気が寒い外へ移動しようとする力が働きます。

 

優れた断熱材を使用して断熱性を高めると、熱の移動をシャットアウトしてくれるため、室内と外の温度差が大きくても影響を受けにくい住宅にできます。すると冷暖房の効率が向上し、省エネ化や快適性の向上につながるでしょう。

「高気密高断熱住宅」の魅力

ここでは、「高気密高断熱住宅」の魅力を7点紹介します。ここで挙げるのは以下の7つです。

 

・1年中快適に過ごせる

・ヒートショックのリスクを軽減できる

・冷暖房費の節約が可能

・洗濯物が乾きやすい

・結露が発生しにくい

・防音効果に優れている

・新鮮な空気をいつでも取り込める

 

1年中快適に過ごせる

夏場の暑い空気や冬場の寒い空気は、壁やガラスを伝って、室温に大きく影響します。高気密高断熱住宅は空気の漏れが少なく、断熱性能も高いです。外の気温の影響を受けづらいつくりになっているため、1年を通して快適に過ごせる点がメリットです。

 

とくに冬場は暖かい空気が外に漏れにくく、暖房やストーブ1つで家中を暖められます。また部屋や階層ごとの温度差を一定に保つ機能があるため、空調の設置されていない部屋でも比較的快適に過ごせます。

 

ヒートショックのリスクを軽減できる

ヒートショックとは、急激な温度差によって引き起こされ、最悪の場合は心筋梗塞、脳梗塞といった命の危険がある疾患です。

 

高齢の親と同居する場合や、自分が歳を重ねたときのために、ヒートショックのリスクを軽減できる高気密高断熱住宅は重要な役割を担います。

 

ヒートショックは冬場の浴室で発生することが多い疾患です。暖房の効いた部屋から寒い脱衣所を経て、暖かい湯船に浸かると、急激な温度差が生じて血圧が大きく上下してしまいます。

 

高気密高断熱住宅は、家全体の温度差が少なく、ヒートショックの発生リスクを減らせます。

 

冷暖房費の節約が可能

高気密高断熱住宅は、空気の漏れる隙間が少なく、外の気温が室内に流れ込んでくるのを防げるため、エアコンの効きがよいのが特徴です。稼働させる台数も少なく済むため、冷暖房にかかる費用を節約できます。

 

気密性が保たれていないと、エアコンで調整した室温が外の空気と入れ替わってしまい、設定温度になかなか近付きません。「エアコンの効きが悪い」「消すとあっという間に寒く(暑く)なづ」といった場合は、エアコンでなく気密性に問題がある可能性もあります。

 

そのため快適な住宅を建てるうえで、気密性はとくにこだわりたいポイントです。

洗濯物が乾きやすい

高気密高断熱住宅は隙間が少ないため、外の湿った空気が室内に入り込みません。部屋が乾いた状態になるので部屋干しでも洗濯物がよく乾きます。とくに生乾きの臭いが漂いやすい梅雨時期や、花粉が気になる季節にも便利に感じられるでしょう。

 

また、高気密高断熱住宅は、換気効率が上がるとはいえ密閉される関係上、一酸化炭素の発生をともなう石油ストーブの使用ができません。エアコンの使用がメインになるため、より空気が乾燥しやすくなり、洗濯物を速く乾かせます。

結露が発生しにくい

高気密高断熱住宅は密閉されていることから、室内から外への音漏れと、外から室内に入ってくる騒音どちらも対策できる高い防音性能を誇ります。小さな子どもやペットと暮らす場合、泣き声(鳴き声)が近所の迷惑にならないか気になりますよね。隙間が限りなく少ない高気密高断熱住宅であれば、それらをあまり気にする必要はありません。また、外からの音をシャットアウトして、静かにゆっくり過ごしたいという方にとっても大きなメリットです。

新鮮な空気をいつでも取り込める

気密性が高い家は、換気効率に優れています。気密性が高いと換気をした時に空気の流れ道がキレイにできるため、効率よく部屋に溜まった空気を新鮮な空気と取り替えられます。

 

気密性が低く隙間が多い住宅の場合、あらゆる箇所から空気が漏れ出るため、空気の流れ道ができにくくなり、部屋の空気を完全に取り替えられません。

「高気密高断熱住宅」のデメリット

高気密高断熱住宅はメリットが多くありますが、人によってはデメリットと感じる部分もあります。

 

・建設のコストが高額になる

・過乾燥になる恐れがある

・暖房器具に制限があるケースがある

建設のコストが高額になる

高気密・高断熱を実現するためには、通常の家づくりよりもコストがかかります。気密性を高めるには寸法誤差のない建材を選ばなければなりませんし、優れた技術を有する職人が必須です。

 

断熱材も性能にこだわる場合は、相応の金額を出した方がたしかな効果を得られます。気密シートや断熱材は家全体に張り巡らせて使用するため、建てる家が大きいほど予算は高くなります。

 

しかし、建設にかかるコストは一時的なものです。高気密・高断熱の家による省エネ効果は住んでいる期間ずっと続きます。損益は一時的なコストで考えず、長期的な目線で考えるようにしましょう。

 

過乾燥になる恐れがある

高気密高断熱住宅は冷暖房の効率を向上させますが、乾燥を防げるわけではありません。とくに冬場は乾燥しやすくなり、静電気や肌の乾燥などにつながります。

 

また、空気が過度に乾燥すると、ウイルスが活動しやすい環境となるため、加湿器を使用する、洗濯物を部屋干しする、観葉植物を置くなどの対策をとるようにしましょう。

暖房器具に制限があるケースも

高気密高断熱住宅は密閉に近い状態である以上、ガスや一酸化炭素中毒の危険性についてはとくに注意が必要です。

 

エアコン、こたつ、ホットカーペット、床暖房、石油ストーブ、電気ストーブなどの暖房器具のなかで、一酸化炭素中毒の恐れがある石油ストーブの使用は推奨できません。

 

1時間に1〜2回の換気を行う必要がありますが、冬場にわざわざ換気をして寒い空気を取り込みたい方は少ないでしょう。電気を用いるエアコン、こたつ、ホットカーペット、床暖房、電気ストーブといった暖房器具を使いましょう。

断熱の仕組みや工夫は?

快適な暮らしを続けるためには、断熱の仕組みや素材について正しい知識を持つ必要があります。ここでは、断熱の仕組みや工夫について解説します。

「外断熱」と「内断熱」

 

  外断熱 内断熱
メリット ・気密性が高まる

・耐久性が高い

・腐食を防げる

・壁の厚さを気にしなくてよい

・外断熱よりはコストがかからない

デメリット ・耐震性が下がる

・コストが高い

・気密性が低下する

・結露が起きやすい

・劣化が進みやすい

それぞれ真逆の性質を持っており、これら両方を取り扱う施工会社は少数です。基本的にはどちらか一方を得意としています。

 

外断熱は住宅全体を断熱材で覆う施工方法です。コストがかかるぶん効果は大きく、気密性・耐久性・対腐食性などが向上し、家が長持ちしやすくなります。ただし高度な技術が求められるため、満足のいく効果は得るためには建設会社・ハウスメーカーが重要となるでしょう。

 

一方の内断熱は柱の間に断熱材を入れる施工方法で、壁の厚さを気にする必要はありません。外断熱と比較するとコストも抑えられます。ただし部分断熱である以上、気密性の低下と劣化しやすい点は否めません。

断熱材の素材

断熱材と聞くと化学物質をイメージするかもしれませんが、環境や人間の体に優しい自然由来のものもあります。断熱材は大きく分けて「天然素材系」「繊維系」「発泡プラスチック系」の3つに分けられます。

 

機能性やコストパフォーマンスで選ぶのであれば繊維系や発泡プラスチック系の断熱材を選びましょう。少しコストは嵩みますが、身体へのやさしさを考慮するのであれば天然素材系がおすすめです。

施工によって性能が左右される

断熱材は家全体を囲うことではじめて本来の性能を発揮します。

 

施工不良によって一部が抜けている、うまく囲えていないなどの問題があれば、断熱性能にも影響が出てくるでしょう。重ねての説明にはなりますが、信頼できる施工会社選びが重要になります。

冬の結露や夏の暑さ対策の秘密

高気密高断熱住宅がなぜ冬の結露や夏の暑さを対策できているのか、ここではその秘密を解説します。

気密・断熱・換気のバランスが重要

高気密高断熱住宅を語る上で重要なのが、気密と断熱に加えて換気です。気密性が高い住宅や外断熱を採用している住宅では、適切に換気を行わないと古い空気がいつまでも排出されず、生活臭の染み付きやシックハウス症候群といった健康被害を引き起こします。

 

しかし高気密高断熱住宅では、密閉性が高く空気の流れ道を作りやすいため、非常に換気が簡単です。窓を開ければ勢いよく空気が出入りするほか、自動で空気を循環させる換気システムを使用する業者も多くあります。

 

また、冬場に発生しやすい結露を防止するには、湿った空気を外に追い出すのが1番です。結露を起こすと建材や断熱材を劣化させてカビ・シロアリを引き寄せてしまうため、結露対策にも注力する業者を選び、施工を行うことが重要です。

遮熱性の高い窓ガラスで熱を防ぐ

夏場の暑い空気は壁だけでなく窓ガラスからも伝わってきます。とくに太陽光の熱エネルギーは強力で、カーテンがあっても部屋の温度を上昇させてしまいます。

 

遮熱性の高い窓ガラスを採用すれば、日差しによる温度上昇を低減できます。窓ガラスに高い遮熱性を持たせることで、好きなデザイン・厚みのカーテンを選ぶことも可能となるでしょう。

 

また、遮熱性の高い窓ガラスは、冬場にも室内の熱を逃さないという優れたメリットを持ちます。

まとめ

高気密高断熱住宅とは、文字通り気密性と断熱性に優れた住宅のことで、以下のようなメリットがあります。

 

・1年中快適に過ごせる

・ヒートショックのリスクを軽減できる

・冷暖房費の節約が可能

・洗濯物が乾きやすい

・結露が発生しにくい

・防音効果に優れている

・新鮮な空気をいつでも取り込める

 

一生のうち、家で過ごす時間は大きな割合を占めます。環境を整え、快適な状態を保つことは、毎日の生活を充実させることにもつながるでしょう。

 

高気密高断熱住宅は住む人の快適性を向上させ、生活の質も底上げしてくれます。

 

これから住まいづくりを検討している人は、ぜひ気密性と断熱性にもこだわりをもって計画してみてくださいね。

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